◆服地の選択
いつ、どこで、何のためにお召しになる洋服を注文なさりたいのか。ご予算はいくらくらいお考えなのかを教えていただきたいと思います。これを参考に、服地をお選びいただくお手伝いができます。私どもは常時現物服地をストックしていますが、スーパーブランドであるスキャバル、ロロ・ピアーナ、ゼニア、ドミニック・フランスなどは、ブック見本(服地サンプル)を取り揃えていますので、最高級の要望にもお応えできる商品構成となっています。
◆採寸
この時、洋服のお好みがあれば、的確にアドバイス、対応させていただきます。例えば、落ち着いた、かっちりした仕立てのブリティッシュ・スタイル、タイト・フィッティングしたイタリア・クラシコ調、アメリカン・コンチネンタルなど、デザイン、シルエットは若い感性と最新のアドバイスができるものと思います。採寸の時、この点をしっかり確認することで、型紙に反映させることができます。
◆洋服のディテール
<上着>
個性を主張するオーダーメードならではの魅力がディテールです。まず、2つ釦、3つ釦、衿幅などの選択。バックのベント(センター、サイド、ノーベント)。上着両サイドの絞り、ゴージラインの上下などもポイントになります。最新トレンドでは、ゴージはやや高く、衿幅も広めを好むようです。ポケットは名刺入れなどのアイテム、釦、裏地の選択も、豊富に用意しています。袖のボタンは、本開きにすることも、注文洋服の醍醐味でしょう。
<ズボン>
最近はタイト(細身)なシルエットが主流で、若い人たちでは裾幅を18㎝くらいまで細くしています。中高年層の方にも影響が見られますが、私どもの提案では19~20㎝が最適ではないでしょうか。フロントのタック(プリーツとも言う)はノータック、1本、2本など選択はできますが、最新トレンドでの提案では、ワンタック(1本)で、スリムなシルエットがおすすめでしょう。実際の年齢よりも若く見え、精悍で溌剌としたイメージを実現できるかと思います。また、裾の折り返しについては、シングル、ダブルがありますが、注文の際に、アドバイスさせていただきます。ただし、フォーマルはシングルが基本スタイルです。
◆お仕立て
お仕立てには
①ハンドメード仕立て(職人による高度で丁寧な縫製)、②最新工場縫製仕立ての2種類を用意しています。注文洋服は本来、ハンドメードで仕立てるものが本流です。微妙は体型の個性に合わせた型紙、補正を行い、最上の着心地を実現するものです。怒り肩、撫で方、猫背、スポーツ体型など、それぞれの個性にフィットした洋服を実現します。中高年で、体のラインに変化が出てくる年代には、テーラーの技術を生かすことができるハンドメードをおすすめします。仮縫い、補正も用意しています。納期は仮縫い~本縫い~仕上がりまで、約1か月としています。
最新工場縫製仕立ては、コンピューターシステムを駆使することで、常に均等品質の洋服を作ります。縫製はマシンを使用することで、全体のラインがすっきり、美しく見せることができます。納期は約3週間をお願いしています。
◆料金
ハンドメード仕立て=140,400円(税込み)~。選択された生地のクオリティーで、30万円、40万円など、高額もございます。
マシンメード(最新工場縫製)=48,600円(税込み)~。モデル(英国、イタリアなど)、裏地、釦、衿幅、着丈調整ほか、注文時に対応できます。
◆ご来店にあたってのお願い
ご注文でご来店の際に、ご留意いただきたい点をいくつか述べさせていただきます。
できれば背広をお召しになってご来店いただきたいと思います。ジャケット&トラウザーズのセットアップスタイルでも問題ありませんが、採寸するにあたって、背広あるいはジャケットをお召しになる時のシャツ、正しいベルト位置の分かるトラウザーズ、その洋服をお召しになるときにお履きになる靴を着用された姿でご来店いただけるとありがたいです。ジーンズにTシャツやタートルネックのセーター、スニーカー姿での採寸では、なかなか正確な採寸ができません。今日着ているスーツは気に入っているわけではないと言われる方がいらっしゃいますが、それが大変参考になります。大き過ぎるのか、小さいのか。長過ぎるのか短いのか。どの点が不満なのかをチェックしながら採寸し、お客様のお好みが把握できるのです。
仮縫いのご試着場合。着用するシャツと靴が大切になります。Tシャツやタートルネックのセーターでの場合、ネック周り、アームホール、全体の大きさなどの判断が難しくなります。サンダル履きやスニーカーではトラウザーズの股下の長さを正確に決められません。カジュアルで来られる時、シャツ、靴などをご持参いただいて、仮縫い室で着かえていただいても結構です。洋服ができあがってからの修正を極力避けるために、ご協力をお願いいたします。